コンクール、コンペティションについて


コンクールについて私なりの考えを簡単に紹介します。

私は最終的に勝負に繋がるコンクールがあまり好きではないために私からコンクールを 推奨することはほとんどありません。

しかし、使い方によってはとても大きな成長が得られることも確かです。

指捌きが楽になった。
音、響きに敏感になった。
本番の雰囲気を感じて呼吸、ペダルが踏めるようになった。など得る物はたくさんあります。

生徒さんからの希望のより、コンクールの申し出があればご選曲、レッスン計画、 あるいは結果の予想などを話し合います。
コンクールのメリットの一つにモチベーションが上がることはありますが、 その結果に振り回されて自分を失うと本末転倒になってしまいます。
あくまでコンクール本番に至るまでの練習、過程が大切である事を理解していただきます。

しかし、過程が大事と言ってもコンクールの課題曲を半年も1年も弾き続けるのはお勧めできません。 
確かに曲は安定して完成度は上がるでしょう。
しかし成長期には多くの本を読むのが良いのと同じで、多くの曲に触れることのほうが 1曲の完成度を上げるよりもはるかに重要です。

たくさんの曲を弾いていろいろな音の世界を知るべきでしょう。
ですから、コンクールといってもどんな曲でも34ヶ月を目処にしています。
逆に3ヶ月程度で弾ける曲を提案します。
(小学生低学年は23ヶ月程度、大人は6ヶ月程度)

結果はその後についてくるおまけのような物で私の中ではさほど重要ではありませんが 子どもたちにとってはコンクールに入賞することは大きな喜びであり励みにもなります。

ですからその観点からのお手伝いを最大限したいと思っています。

結果にこだわりすぎると結果のみが一人歩きして、運悪く落ちたりすると悲観的に考えてしまいがちですが コンクールを上手く使えば自分の自信につながりピアノ演奏に大きな成長をもたらします。

コンクール申し出があった場合は、メリット、デメリットを話し合い、個人にあったものを探したり勧めたりしています。 受ける方は多くはありませんが、2014年度の予選通過はどのコンクールも8月現在100%となっています。

以下が2014年度の様子です。

 


◆2014年度8月現在 コンクール結果◆

  • 第15回 ショパン国際ピアノコンクール in Asia
コンチェルトB部門  全国大会 奨励賞   アジア大会 銅賞
コンチェルトC部門  全国大会 金賞     アジア大会 銅賞

 

  • 第49回 新潟県音楽コンクール
1,2年生の部 1名 本選 優秀賞 (部門第1位)

 

  • 第38回 ピティナコンペティション
【予選】
B級 2名  優秀賞
D級 1名  優秀賞(1位通過特別賞)
G級 1名  優秀賞
グランミューズ 1名 優秀賞

【本選】
B級 1名  奨励賞
B級 1名  入選
D級 1名  優秀賞
グランミューズ 1名  入選

 

  • 国際アマチュアピアノコンクール
B部門  1名  予選通過

 

  • 第27回 全日本ジュニア クラシック音楽コンクール
中学の部  1名  予選通過

 

  • 第12回 東京音楽コンクール
1名  予選通過

 

  • 第24回 日本クラシック音楽コンクール
中学生の部 2名 予選通過


  • 2010年ワルシャワでの15回ショパン国際ピアノコンクールにて渡辺友理が第二次ディプロマを受賞しました。